22/11/25

WEB裁判が民事裁判に導入されてから暫く経ちました。
WEB裁判の利用が始まったのは、令和2年2月からですので、早いもので2年以上、経過したようです。

地裁事件においては、当初、主に本庁の事件に対応していました。
そうしたところ、本年7月からは、本庁のみならず支部事件においても利用が開始しました。
この間、本庁事件ではWEBで催され、支部事件では電話会議により参加することもありましたが、本日時点では民事事件ではWEB利用が当たり前になっている印象です。

マイクロソフトが提供するMicrosoft teamsというソフトを使って催されますが、接続が上手かない代理人が電話会議にて参加することもたまにあります。

これまでは、短い時間しか開催されない裁判に参加するために、時間をかけて裁判所に行ったり、遠方であることを理由に電話でやり取りしていましたが、WEB裁判が普及したことで、裁判にも参加しやすくなった印象です。

また、裁判官により使い方が色々で、最初の頃は、開始の際につなぐだけの裁判所もありましたが、最近は、次回開催日や当日話し合った内容、各代理人に対する宿題をチャットに記載したり、また争点をまとめた別ファイルを送ってくれたりすることもあります。
先日、始まったWEB裁判では、裁判官がWEB裁判の開催中、Wordファイルに文字を打ち込んで議事録のように作成してまとめた上で、終了後にデータを提供してもらうこともありました。
裁判所も、使い方について色々と模索しているのかもしれません。
以前、WEB裁判時に、支部の裁判官が実際のやり取りを傍聴すると言うこともありました。

今後、mintsの導入により、書面の提出がWEBでできる仕組みが整う(実際には、既に始まっているようなので拡充)ようですが、便利な反面、ITリテラシーを高めていく必要もありそうです。
いずれにせよ、我々代理人もこのように時代に応じた対応をしていくことが求められることは明らかでしょう。
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