新規取引先との契約内容をチェックしてほしい

話を聞くと、顧問先の事業が順調とのこと。

そうしたところ、顧問先が、知合いから紹介された会社が事業を展開する予定らしく、事業内容についての説明を受けたそうです。

事業内容は非常に興味深く、顧問先としても契約を取り交わしたいと考えたそうで、契約書案を受け取ったそうですが、念のため、弊所にリーガルチェックを依頼しました。

弊所としましても、各条項ごとに、何が問題なのか丁寧に説明をし、顧問先に理解してもらうとともに、別途、依頼をいただいて、対案となる契約書案を作成し、先方の会社と交渉してもらうこととなりました。

しかしながら、先方の会社はかなり強気で、応じる意向がありませんでした。

強気の姿勢を崩さない根拠が非常に弱く、また応じる姿勢を示さない先方の会社に疑問を持った顧問先は、結局、新規契約の締結自体を見送ることにしました。

しかし、新規取引をするのであれば、きちんとリスクを把握し、その上で取引に臨まないと、後にトラブルに巻き込まれるおそれがあります。

契約において、契約書を作成する側が有利な条件を提示する傾向が強いこと、また契約書をいったん取り交わしてしまうと、後に、「知らなかった」は通用しないことを認識する必要がある事例と思いました。