20/6/17
弁護士の陣内です。
先日は大阪地方裁判所に係属中の民事事件の弁論準備手続きをウェブ会議で行いました。これは画期的な試みで、パソコンをつないで原告と被告の代理人、裁判官の三者がウェブ上で顔を合わせながら裁判手続を進めていくというものです。弁護士が事務所にいながら裁判所に出向いて行う手続と同じことができますので、依頼者も含めた関係者の負担がかなり減ります。
ウェブ会議では関係者、特に裁判官と顔を合わせますので,主張に対する反応がわかります。これによりきちんと伝わっているか、わからないというストレスが軽減されますので、協議もスムーズに進みました。むしろウェブ会議は事務所で行うことができますので、参加者がリラックスして手続を進めることができたように思います。また、ウェブの画面上でデータファイルの共有もできますので、裁判所が作成した資料や書面を検討しながら話し合いを進めることも可能です。
新型コロナウィルスの流行により、裁判は一部を除き遅延しました。これは、従来の裁判の進め方に強く再考を促すこととなりました。大阪地方裁判所の先駆的な試みは今後の裁判の在り方に良い影響があるものと考えられます。今後も積極に活用していきたいですね。
裁判のテレビ会議については、裁判所ホームページの
「テレビ会議がもっと便利に!」をご覧ください。